香港

香港での研修の最終日、お客さんを相手に自由に話す時間があった。

お客さんを相手に、なんとか間を持たせなければならないということだった。

どのように話したら面白いだろうか、なんて考える暇はそれほどなかったが、心配になることも特になかった。

面白いか面白くないかは、それぞれ人によって感じ方が変わるものだしコントロールできない部分も多い。

だから、まずは聞かれることが大切なのではないかと思う。

そうすれば、自分なりに何かを感じるはずで、面白い、面白くない以外の評価や反応に導くことできる。

だから、まずは聞いてもらうことを考えなければならない。

その時は無意識にそんなことを考えていた。

そして、自分は何を話したか。

香港に初めて来た時のことを話した。

香港にはこれまで何度言っただろうか。

4回ほどかもしれない。

最初に来た時、霧がものすごかった。

着陸する1秒前まで何も見えなかった。

周りに霧があることすらわからなかった。

着陸して、空港に降り立つ。

窓の外を見ても何があるのかわからない。

外を歩いても、何メートルか先しか見ることができず、車の運転もほとんどできないような状態だった。

このような気候が存在することに驚いた。

だから、私の香港の最初の印象は霧だ。

夏に来た時は全く音なる印象だった。

すっかりと晴れていて、信じられないくらいの青い空と暑さが襲ってきた。

その霧についての話は、香港にいる人の共感を少しは引き出すことができた。

そして、もう一つのテーマとして、海沿いの街という話をした。

マンハッタンや、オランダの街。

自分がこれまで訪れたあらゆる地域で、海というものがどのような役割を果たしていたか、そして、街にどのような印象を与えていたのかを語った。

街を歩くのが好きで、あらゆる街を端から端までよく歩いたと言った。

海、街歩き。

そんな話をしていたらバスは目的地に近づいていき、自分の番は終了した。

バスが目的地に到着し、他の方から感想をいただいた。

なかなか面白かった。

個人的な話が良かったというようなことを言われた。

誰にだって話すべきことはあるし、それがお個人的なものであれば面白い要素が増えていくのではないかと思う。

もっともっと、語っても良かった。

とは、その時思えなかった。

その時からもうすぐで二年が経とうとしてる。

二年間でまた多くを経験したのだろうか。

自分が、誰かが面白いと思えるような物語は蓄積されたのだろうか。

次に香港に行くのはいつだろうか。

 

 

2017.3.17

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