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タイトル

今、とても命を燃やしている気がする。

とても不思議な表現だがそのように感じている。

そして頭の中に浮かんだのは、香港の夜。

初めて香港に行った時の夜を思い出した。

本当に懐かしい。

若い時に海外や異なる文化の中に入っていくことは非常に面白い。

とても重要なことだ。

しっかりと全体を見る力はその頃にはないかもしれないが、漠然とした匂いやイメージを持ち帰ることができる。

その時のことは今でもはっきりと覚えている。

夜は暗かった。

日本の街とは異なる暗さがそこにはあった。

どんよりしていたというよりは、暗さが深い。

今というか青というか、漆黒ではないのだが、ずんと思いわけでもないのだが、しっかりとした高級なカーテンの深い黒のように、幕が、曇っているわkではないのだがかかっているようなイメージだ。

道路には黄色い線が引かれている。

縦に引かれたり、横に引かれたり、斜めに引かれたり。

白っぽい乾いたコンクリートの上で目立っていた。

アスファルトだったかもしれない。

空の黒さとの対比が印象的だったのだろう。

いくつもの交差点があった。

そして、信号機はあったものの、車は際限なく突っ込んできた。

そのような一方通行の仕組みがあることを、最初は知らなかった。

だから、左右をしっかり見ないと本格的に車にはねられる危険性があった。

人も、たくさんいた。

なんであれほど人がいるのか、という疑問は今では生まれない。

もっと人がいるかもしれないと思ってしまう。

あれほど家があるわけだから、もっと人がいてもおかしくないのだ。

コーナーには飲食店があった。

鳥がたくさん吊るされていた。

その時は珍しい光景だった。

日本で見る中華街とは明らかに違った。

そしてその時も、匂いを覚えている。

八百屋もあった。

匂いに関してはその後もっと感じる異界があったが、初めてのあの時も、汗のような匂いや料理の匂いがしっかりと立ち込めていた。

ホテルの、とても広い自分たちの部屋で、学校のグランドを見下ろしながら、チップスを食べて何かを飲んだ。

とても不思議な時間だが、良い時間だった。

今では皆大人になった。

あの時、何を感じていたのだろう。

あの時、その後なんども香港に来ることになるとは思わなかったし知らなかった。

これからももしかしたら行くことになるのかもしれない。

香港。

香港が変わっていくように、これから自分も変わっていくだろう。

そして、記憶も少しづつ変わっていくのだろう。

 

2017.3.16

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