悲しみ

何が悲しいのか。

動けないこと。

心が動いていないように感じること。

寒い気がする。

自分がふらふらして流されている薄い紙切れのように感じる。

風に流されているだけで、何もしようとしないし、できない。

それでいいやと思ってしまう気持ち。

どこに自分という人間がいるのかわからなくなってしまう。

何かをやろうという前向きな気持ちが起きない。

痛みを与えられることを覚えた動物と変わらないのかもしれない。

喜びよりも悲しみに目が行く。

いつかやってくるであろう悲しみに備えるだけの日々。

楽しいことなんて考えず、それを見出せないようになっていく。

辛いことですら、なんとなくこなせるようになってくる。

人間はどんなことにもなれることができる生き物だという言葉の通りなのかもしれない。

一番、なれるべきではない心境に、慣れてきたのかもしれない。

心が動かない状態が長く続くと、さすがにまずいことが起きる気がする。

その状況は迎えたくない。

本当に心が動かない。

心がなくなってしまったような気分に襲われる。

自分が生きている気がしない。

本当にそれは苦しい。

昨日も走って戻ってきたときに、体が重かった。

間違いなく心も重かった。

これまでは感じることもなかった重さのようなものをそのときにはっきりと感じた。

何が良くて、何がいけないのだろうか。

自分をここまでしたのはなんだろうか。

何かから逃れることができれば、状況は良くなっていくのだろうか。

減らすのではなくて、新たに希望のようなものを持つ方が良いのかもしれない。

いつまでも、痰が切れないように。

一度引いてしまった風邪が回復しないように。

なんとなく終わりが見えない。

よくなりたいと思っているのは当たり前だが、回復しない状況にも慣れていく。

ふと、懐かしさがやってくる。

あの時は良かったとか、あの気持ちは大切だと思い出す。

けど、忘れてしまったこともあまりにも多い。

あまりにも自分のことばかり考えていて、他のことに目がいかない。

精一杯なのか、そういう状態を演じているだけなのか。

大切な人のこともしっかりと見られていない。

昨日の記憶すら曖昧になってしまう。

今、自分はどこにいるのだろうか。

早くトンネルから抜け出さなければならない。

体も、悪くなっていってしまうのではないだろうか。

せめて、心を平らに保ちたい。

今の願いは、そこまで低いものになってしまているかもしれない。

心がまた、動きますように。

安心して眠れて、起きても何かに追われていませんように。

目の前の人を、大切にできますように。

 

 

 

2017.2.3

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