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時間

残り限られた時間を。

彼はいかにも今の時代の若者という感じだった。

これまでははっきりとわからなかったが、今回の件で、彼の考えが少しわかったような気がした。

自分と同じ時代を生きてきた彼。

ほとんど、同じだけの時間を同じような場所で過ごしてきた。

似ているとこも多いが異なるところもある。

しかし、なぜこうなってしまったのだろうか。

 

とにかく彼は焦っている。

先行きがはっきりしないこの時代。

自分の道は自分で切り開かなければならないと思っているのだろう。

それにしてもやりすぎではないか。

彼の言動を知る誰もがそう思った。

目標に向かっているようには、自分には見えなかった。

それに、捕まってしまっているようにしか見えなかった。

とらわれの身のように、もう、自分の意志や欲求を超えて義務や呪いのようなものになっているのではないかと思えてしまうほどだ。

自分が勘違いをしているだけかもしれないが。

 

思い返してみれば、今年は様々なことがあった。

いつもと同じように、自分はほとんどのことを忘れているが。

いろんなことを経験して、喜んだり、悲しんだりもしたが根本的なことは変わっていないように思う。

 

誕生日。

家族で過ごす理由になる数少ない1日。

今年は皆で集まることができなかった。

というより、彼が集まるという選択に賛成しなかったので、そうなった。

彼にとって素敵な1日になれば良いと思う。

そうでなければ、誰にとっても全く良い1日ではなくなってしまうから。

 

かれは、それほどの時間を注いでどこに向かっているのだろうか。

その資格や地位に達することはイコール何かを手に入れたことになるのだろうか。

こことの安定、物質的な安定、そのようなものを手に入れられるから突き進んでいるのだろう。

よくそこまで信じて突き進めると思ったが、それがはっきりしていないからこそ真剣に、それしか見えないくらいに突き進んでいるのかもしれない。

その程度すら達成できなかったら、スタート地点にすら立てないぞというくらいに。

 

自分は、全く焦っていない。

相変わらずプレッシャーから逃げようとしているし、なんとかなると思っている。

同じ時代を生きてきたが、自分はのんびりしていて、現実目の目の向け方とは彼とは大きく異なるのだろう。

そんな両者の違いなんて気にしなければ良いのだが。

残された時間をいかに使っていくのか。

焦りながら、何かを手にしなければ生きている意味はないと感じて毎日過ごすのか。

今日も理想に追いつけなかったと笑えるのか。

 

2017.1.24

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